荒木経惟、全国47都道府県に生きる人びとの肖像を撮る!

「日本人ノ顔」プロジェクトは、アラーキーこと写真家・荒木経惟が全国47都道府県に暮す人びとの肖像を網羅的に撮影し、現代日本に生きる「日本人ノ顔」を記録しようという試みです。もちろん、ここで言う「日本人ノ顔」とは、日本で暮すすべての人びとという意味であり、国籍や人種は関係ありません。

これまで、大阪ノ顔(2002年1月~5月撮影)、福岡ノ顔(2002年10月~11月撮影)、鹿児島ノ顔(2003年6月)、石川ノ顔(2004年5月~7月)、青森ノ顔(2006年4月~6月)、佐賀ノ顔(2007年9月)と1府5県でプロジェクトを展開してきました。

各地の「日本人ノ顔」のモデルは公募によって募集します。「『日本人ノ顔』として、アラーキーのモデルになりたい!」という方を募集し、厳正な審査の結果、そのなかからモデルになっていただく方を決定します。これまでのプロジェクトのモデル応募総数は約19,000組、28,400人、モデルとして撮影させていただいた方は約2,900組、5,380人にのぼります。

撮影させていただいたすべての方の肖像写真は写真展に展示し、同時に写真集も発行します。写真集には肖像写真のほかに、その方が「モデルに応募した動機」や「荒木さんへのメッセージ」「撮影中に荒木さんと交わした会話」なども収録されています。

そのなかには、「来年お嫁に行くので、両親との最後の思い出に」という女性、「未来の旦那さん、奥さんと一緒に」という恋人たち、高校総体で優勝を果たした剣道部の面々、「父の遺影を胸に抱いて、笑顔で写りたい」という男性……、さまざまな人生があります。

人びとに元気と誇りを取り戻したい。それがプロジェクトの願いです。

2002年からはじまった荒木経惟「日本人ノ顔」プロジェクトは、全国47都道府県すべての「日本人ノ顔」を記憶するべく、これからもプロジェクトを展開していきます。



これまでのプロジェクト

*これは各プロジェクト開催地で配布したモデル募集チラシです。
募集チラシのPDF版はこちら